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2005/06/16

◆東京地方は先週末に梅雨入り宣言したが、どうやらきょうから7月20日過ぎまで梅雨空を見あげながらの日々が続きそうだ。株式市場ではきょうの東証1部出来高ランキングトップ30に、(500〜600円台の5銘柄以外は)500円以下の低位株が並んだ。そして、指数だけを取り出せば平均株価以下全株価指数がしっかりで終わった。堅調だったのは原油先物高を受けた石油・鉱業。鉄鋼、そして銀行、不動産、サブカルチャー(漫画・アニメなどコンテンツ関連)株など。■みずほFG(8411)が6日の戻り高値を更新し3月の年初来高値に挑戦する構え。週明けには25日移動平均線が75日線を上抜くミニ・ゴールデンクロスを示現し目先テクニカルの好転が強気を後押しする。三井住友FG(8316)も3月高値を射程圏に捉え、最出遅れの三菱東京FG(8306)は急ピッチの戻りとなっている。あすか週明けには一服しても当然の5月安値からの戻り率だが、「外国人投資家は銀行株保有率が高い、買い増しするかは疑問」との見方を裏切る強い展開となっている。

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◆90年代以降の平均株価で、6月末よりも年末もしくは年後半のパフォーマンスがよかったのは、92年、95年、99年、03年の4回。いずれも(大)底から這い上がる途中だ。03年6月は4月のバブル後最安値7603円からの復活途上であった。では、今年は?これまで指摘した通り、4月と5月にW底を打っての復活途上。となれば、短期的な上げ下げはあっても上昇基調が期待される。夏相場への楽観的な見方が少ないこともかえって好展開を呼びそうだ。その意味で、みずほFGなどメガバンクの動きは見逃せない。

◆東急不(8815)が無事に480円台の8年ぶり高値圏を突破した。GOサイン点灯だ。同社子会社の東急リバブル(8879)は先週上場来高値を付け、同じく東急コミュニティ(4711)は99年7月以来の高値水準を回復。東急(9005)の子会社東急ロジス(9079・2)も先週、6年ぶり高値水準に。東急レク(9631)は3年ぶり高値圏で頑強。そしてREITの東急リアル(8957)はきょう上場来高値の終値。なぜ、東急は昨年5月や10月以来の安値圏に沈む?今・来期連結経常減益見通しとの見方も一部にあるが、渋谷再開発に伴う中期的な成長ポテンシャルを考えれば、この安値圏は中期買いであろう!

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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