2004/05/10
◆売りが売りを呼ぶ展開で平均株価は2月26日以来の1万1000円台割れ。1部上場銘柄数1568のうち値下り銘柄数は1519とまさに全面安。「前週末の米国雇用統計発表を受け6月にも米国利上げ、中国も一段の金利上昇懸念」で世界同時株安。先物安から現物株に裁定解消売りが出て下げを加速、「値ごろよりも値動き重視で相場を張っていく」ネット経由の個人投資家の心理は暗転。ソフトバンクや光通信などはストップ安比例配分で終了。連休直前まで買いが買いを呼ぶ展開が続いていた新興市場の下げはさらに急。ストップ安銘柄が続出し、マザーズ指数は13%もの下落。独自戦略で拡大中の豆腐屋・篠崎屋(2926)は上場来高値で寄り付いたものの結局ストップ安で終わる始末。
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◆前週末に述べたように、金利に無頓着だった分、あるいはこれまで「デフレ脱却期待」により過剰に買ってきた分が剥げたところで下げは止まる。中勢第4波(修正波)に転じたここから下値を探る動きに入るが、多くの銘柄は99年〜2002年の4年間の底這い状況から完全に抜けたチャートになっており、かつてのような悲観相場は当たらないとみている。引き続き、東京製鐵(5423)や銀行株の動きを市場の体温計としたい。◎注目は東海理化(6995)やアイシン精機(7259)などの自動車関連株。◎バイオベンチャー株波乱のなか無相場だったアンジェスM(4563・マザ)がひとり気をはいたが、メディビック(2369・マザ)の突っ込み場面は引き続き強気でむかいたい。